競馬ファンの客層を大きく開拓した名作ウマ娘について解説します。

ブレイク中のウマ娘に迫る

TVアニメ、そしてスマートフォン向けゲームが人気を博している「ウマ娘」。
実在の名馬が可愛い女の子の姿に擬人化し、レースをするゲームです。

 

 

ウマ娘は競馬を知らなかった人からも愛されるゲームであり、その理由には、登場するキャラクターが「名馬」に対して十分にリスペクトされているという点にありました。
今回は代表的なウマ娘と、実際の競走馬の生い立ちを重ね合わせてみましょう。


 

スペシャルウィーク

ウマ娘として

北海道から学園にやってきたウマ娘。
東京で見たサイレンススズカのレースに感動して、憧れの存在として意識するようになりました。
後に名を挙げる「チームスピカ」のトレーナーに見込まれた才能は確かなもので、デビュー戦は初勝利を飾ります。

 

実際の競走馬として

競走馬としてのスペシャルウィークは、当時の日本最高賞金獲得馬として人気を博しました。
実際の出身地も馬産が盛んである北海道で、デビュー戦は阪神競馬場でしたが、無事に勝ち上がることができました。

 

また、特筆すべきエピソードとして出生直後に母馬が死んでしまい、代わりにあてがわれた乳母馬からも育児放棄されて人の手で育てられた異色の経歴を持っています。
人の手で育てられたG1馬にテイタニヤが存在しますが、活躍馬としては極めて稀な例だと言えるでしょう。
主要な活躍産駒がシーザリオやブエナビスタといった牝馬であり、彼自身も種牡馬を引退してしまったことから、サイアーラインが繋がるかどうかが懸念されています。

 

サイレンススズカ

ウマ娘として

走ることが何よりも好きでクールなウマ娘。
華奢な見た目からは想像ができないほど圧倒的なスピード力の持ち主であり、いわゆる「逃げ」の先方でスタートからトップを譲らない走りを得意としています。

 

実際の競走馬として

元ネタとなった名馬、サイレンススズカも逃げが得意な中距離馬でした。

 

当時の風潮として「青鹿毛以外のサンデーサイレンス産駒は走らない」とされていましたが、そのジンクスを破る活躍を見せました。
最期の競争となった天皇賞(秋)では粉砕骨折による予後不良となり、まだまだ活躍を嘱望される名馬に起こった悲劇は「沈黙の日曜日」として語られています。

 

彼の兄弟姉妹を含め、後継らしい後継馬は存在しませんが、彼の雄姿は今もなお競馬ファンの心に生き続けているのです。

 

トウカイテイオー

ウマ娘として

高い潜在能力を秘めたウマ娘。
自分の能力を絶対的に信じる自信家な一面がありますが、その実力は確かなもの。
TVアニメ第2期では「無敗の二冠ウマ娘」として確かな実力を見せつけます。

 

実際の競走馬として

シンボリルドルフの後継馬として誕生したトウカイテイオーは皐月賞日本ダービージャパンカップ有馬記念など、様々なレースで勝ちを収めた名馬です。
特に日本ダービーを優勝した際には「無敗の二冠馬」と称されました。
残念ながら父のような三冠馬にはなれなかったものの、親子二代の活躍を応援していたファンを大いに熱狂させたことは確かです。

 

ただ一つ、悲しいことに、彼に流れる血は日本で衰退してしまった零細血統であり、直系の種牡馬はクラウドファンディングにより誕生した一頭のみとなっています。

 

メジロマックイーン

ウマ娘として

メジロ家のお嬢様でありながら、文武両道を極める努力のウマ娘。
TVアニメ2期ではトウカイテイオーとのライバル関係が描かれており、ウマ娘としての圧倒的なプロ意識がTVアニメ視聴者から好評を得ました。

 

実際の競走馬として

競馬ファンにはお馴染みのメジロの冠名を授かった競走馬です。
TVアニメで描かれていたようにトウカイテイオーとのライバル関係は現実でも存在し、天皇賞(春)では「世紀の対決」と呼ばれ注目されました。

 

メジロアサマメジロティターンと春天を制してきたサイアーラインに生まれた彼も、その身に集める期待に応えて見事天皇賞(春)を制します。
気性難として有名だった大種牡馬サンデーサイレンスと仲が良かったことでも知られ、近年ではステマ配合(父ステイゴールド×母父メジロマックイーン)によって彼の血が流れる活躍馬が多く誕生しました。

 

競馬の世界に新しい風が吹く

ウマ娘の大ブレイクで競馬に興味を持つ人が増えました。
その理由は、実際の競走馬へのリスペクトに他なりません。

 

ウマ娘のリリースは、これまでの競馬業界に新しい風を吹かせてくれたのではないでしょうか。

 

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